旧広島市民球場「解体ハンタ~イ!」50人デモ

[ 2010年3月22日 15:52 ]

 昨年3月までプロ野球・広島カープの本拠地だった旧広島市民球場(同市中区)の解体に反対する市民ら約50人が22日、「広島の復興の象徴を残して」と市内をデモ行進した。

 観客席の一部だけを残し、跡地に広場やイベントホールを整備する計画の広島市は、2010年度当初予算案に解体費用を計上。26日の市議会で可決されれば、夏にも解体を始める予定だ。
 カープやJリーグ・サンフレッチェ広島のユニホーム姿が目立つ参加者は、約1時間かけて「市民の宝を残そう」と呼び掛けながら、旧球場前から繁華街を行進した。
 主催者で、旧球場前で喫茶店を経営する中川公一郎さん(50)は「球場には広島の歴史が詰まっている。解体ありきではなく、市民が納得する活用策をもう一度考えてほしい」と訴えた。
 旧球場をめぐっては、「関係者の合意が得られていない」として市議会は昨年2度にわたり、予算案から関係費用を減額や削除した。広島県高野連からも引き続き利用を求める声がある。

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2010年3月22日のニュース