長野“つなぎ役”の適性アピール!開幕「2番」も

[ 2010年3月7日 06:00 ]

6回1死一、二塁、長野は左前打を放つ

 【巨1-3ソ】つなぎ役もいける!巨人のドラフト1位・長野が2番の適性を首脳陣にアピールした。

 「(野球人生で)記憶がない」という打順。球界を代表する左腕・杉内には2打席連続三振を喫したが、ただでは終わらなかった。
 初対戦でチェンジアップに翻ろうされて3球三振に倒れた後の4回の2打席目。際どい球をファウルで必死にカットした。最後は8球目を空振り三振。「監督に“自分のスタイルでいけ”と言われた。(対杉内は)見た結果の通りです」と悔しさを押し殺したが、5回を1安打に封じ込まれた淡泊な打線の中で杉内に最も球数を投げさせた。
 持ち味の積極性も発揮した。「後ろが小笠原さんだったのでつなぐ意識だった」。6回1死一、二塁で育成枠左腕・山田から初球を左前打で満塁と好機を広げ、小笠原の一ゴロによる先制点を呼び込んだ。
 ここまでは下位打線が定位置だったが、伊原ヘッドコーチは「相手が左投手なら長野を使って(右投手の時の松本と)併用することもあるだろう」と2番にも一定の評価。開幕戦で激突するヤクルトは左腕・石川が先発予定だけに、スタメンの可能性も浮上する。「この時期にすごい投手(杉内)と対戦できて良かった。どういう役割を与えられても自分のできることをしたい」。前日は満塁本塁打でパンチ力を見せつけた長野。その適応力の高さは巨人打線に厚みをもたらすことになる。

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2010年3月7日のニュース