柳ケ浦高野球部のバス横転 元教諭が運転致死傷認める

[ 2010年2月12日 20:15 ]

 大分県日出町の大分自動車道で昨年7月、野球部員が乗った私立柳ケ浦高校(同県宇佐市)のバスが横転し、1人が死亡、37人が重軽傷を負った事故で、自動車運転過失致死傷罪に問われた運転手で元同校教諭の不破大樹被告(26)=先月25日付で依願退職=の初公判が12日、大分地裁(西崎健児裁判官)であり、被告は起訴内容を認めた。

 検察側は冒頭陳述で「被告は事故現場の左カーブを自分の軽乗用車で時速80キロ~90キロで走行した経験があった」とし、当日も制限速度40キロ部分に入ってもスピードを緩めずに進行して事故を引き起こしたと指摘した。
 検察側は死亡した2年の吉川将聖君=当時(16)=の母親が「どんな人生を歩むのか、将来が楽しみな息子だった。不破先生の不注意のせいで亡くなり、存在が許せない。最も重い刑にしてほしい」と述べた供述調書も読み上げた。
 事故は全国高校野球選手権大会大分大会の開会式に向かう途中で発生。野球部副部長だった不破被告が運転し、応援の1、2年生46人が乗っていた。
 起訴状によると、不破被告は昨年7月11日午前8時25分ごろ、制限速度40キロの日出ジャンクション付近の左カーブを80~90キロで走行し、側壁に衝突してバスを横転させ、乗っていた吉川君を死亡させ、37人に重軽傷を負わせたとしている。

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2010年2月12日のニュース