ブラウン監督 1イニング15球限定紅白戦

[ 2010年2月12日 06:00 ]

初の紅白戦を終え、ナインを集めるブラウン監督

 沖縄・久米島キャンプ初の紅白戦でも楽天・ブラウン監督の意図は明確だった。指揮官が設定した変則ルールは「1イニング15球」。つまり15球以内ならいくつアウトを取ってもOKだが、逆にそれを超えると強制終了となる。狙いはストライクを投げる意識の徹底だ。

 「ストライクが入るか試合の中で見てみたかった。ストライクの質はこれから上げていく必要があるが、しっかり取ることができていた」

 15球で3つのアウトを取るためには、ストライクを先行させて投手有利のカウントをつくる必要がある。この日は両軍で計6投手が登板し、打者49人と対戦した。そのうち、31人に対して初球がストライク。2球目までとなると、全体の94%に当たる46人にストライクが投じられた。15球以内で3アウトを取れなかったケースは2回の青山だけで、連打と四球で招いた無死満塁から平石を一ゴロで打ち取った時点で強制終了。「ブルペンから常にストライクを投げることを心掛けてほしい」と話す指揮官を満足させる結果となった。

 最も優秀だったのは、白組2番手で登板した朝井。3回に打者6人と対戦して、内野ゴロで3つのアウトを稼ぐなど最多の5アウトを奪った。「とにかくストライク先行。少ない球数で抑えるためには内野ゴロが必要になってくる」。直球、カーブを低めに集めて理想的な投球を披露した。

 チームは今季、四球を昨季リーグ4位の444個から100個減らすことを目標に掲げている。ストライク先行で四球撲滅。その意識は着実に浸透している。

 ≪27連続アウト練習も≫午前中には「27連続アウト」の珍練習も行われた。アウトカウントや走者を想定し、ブラウン監督が自らノッカーを務めた。連続して27個のアウトを取ったら終了するが、失敗したら始めからやり直し。03年にインディアンス傘下3Aバファローで監督をしていたときに取り入れもので「チーム全員がボールに集中して、実際の試合のような緊張を感じることができる」と説明した。

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2010年2月12日のニュース