雄星、キャンプ1軍スタート!照準は「開幕」

[ 2010年1月21日 06:00 ]

西武の新人合同自主トレでノックを受け、転倒する雄星

 西武は20日、埼玉・所沢市の球団事務所で全体会議を開き、2月1日からのキャンプメンバーの振り分けなどを行った。ドラフト1位左腕・雄星投手(18=花巻東)は主力組のA班(宮崎・南郷)でスタートすることが決定。渡辺監督が見守る中、ブルペンで投球練習を行った雄星は初めて“開幕1軍”を口にするなど、目標を大幅に上方修正した。

 雄星が初めて「開幕」の2文字を口にした。全体会議でキャンプのA班スタートが正式決定。主力組で過ごす意気込みを問われると、はっきりとした口調で言った。
 「期待されて選んでいただいたと思うので、その期待に恥じないようにやっていきたい。開幕してすぐに活躍できるように、キャンプを頑張っていきたい」
 これまでは「1軍で1試合でも投げることが目標です」と言い続けてきた。目標を大幅に上方修正するほど、気持ちが高ぶっていた。そして手応えを感じている。この日の新人合同自主トレでは、渡辺監督が見守る前で4度目のブルペン入り。ブルペン捕手を立たせたまま約30球を投じた。初の“御前投球”でも自身の課題と向き合った。過去3度とは明らかに違うハイテンポなリズムで投球して「立ち投げではどうしても力んでしまう。疲れた状態でどうなるか、あえてテンポを速めて自分で工夫して投げたかった」と説明した。
 渡辺監督の目には、その姿が頼もしく映っていた。「動きを見て大丈夫そうならAと決めていた。自分でいろいろと考えて投げていた。ベースの上での球の質が高い。キャンプ?こちらから“こうしろ”とは言わない。自分で考えてやっていけばいい」と“雄星流調整”を容認。キャンプでは4試合の練習試合を組んだが「実戦はまだ考えていない。向こうで投げるのを見てから。じっくり育てていきたい」と焦らずに調整させる構えだ。
 当初はキャンプ初日に捕手を座らせるプランだったが雄星は「なるべく早く座らせて投げたい」と新人合同自主トレ第4クール初日となる24日にも本格的な投球をすることを宣言した。照準は開幕。雄星がこの日の投球同様、ハイペースな調整で目標に挑む。

 ≪新人4投手は全員A班≫雄星を含めた新人4投手は、全員がA班スタートとなった。渡辺監督は「とりあえずキャンプで見てみようと。今年はキャンプ中にも(B班との)入れ替えがある。活性化する」と説明した。一方、キャンプ中の選手宿舎での部屋割りについては「気心が知れたルーキー同士がいいかな。これから決めます」と語った。

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2010年1月21日のニュース