広陵?済美?5校目が焦点 プロ注目左腕再度甲子園へ

[ 2010年1月21日 07:39 ]

 第82回選抜高校野球大会(3月21日開幕・甲子園)の出場32校が29日の選考委員会で決まる。昨年の秋季地区大会の成績を基にした一般選考29校(東海地区の神宮大会枠1を含む)のほかに21世紀枠3校を選ぶ。中国から九州までの出場有力校を探った。

 ▽中国
 四国と合わせて5校が選ばれる。全4試合を投げ抜いた白根を中心に昨秋の中国大会を制した開星(島根)と、準優勝の関西(岡山)は順当に選出されるだろう。
 好投手の有原を擁するベスト4の広陵(広島)が5校目の枠を四国勢と争いそうだ。4強の石見智翠館(島根)は地域性でやや厳しい。
 ▽四国
 継投策と堅守で10年ぶりに、昨秋の四国大会で優勝した今治西(愛媛)と技巧派の筒井の踏ん張りで準優勝した高知(高知)が選ばれるのは間違いない。
 5枠目を中国勢と争うのは、準決勝で今治西に惜敗した済美(愛媛)となりそうだ。ベスト4の岡豊(高知)はアピール材料に乏しく、やや苦しそう。
 ▽九州
 出場枠は4。鍛え抜かれた守備を武器に昨秋の九州大会で、初出場優勝を果たした嘉手納(沖縄)と、エース浜田の活躍で準優勝した宮崎工(宮崎)は問題なく選ばれるだろう。
 4強の興南(沖縄)は、09年のセンバツ1回戦で19奪三振を記録したプロ注目の速球派左腕の島袋に安定感がある。史上初めて沖縄からの2校選出は濃厚だ。同じく4強で、投手力の高い自由ケ丘(福岡)も順当に選ばれそうだ。ベスト8の長崎商(長崎)は21世紀枠での選出を目指すことになりそうだ。

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2010年1月21日のニュース