田沢 メジャー球でキャッチボール始動

[ 2008年12月30日 06:00 ]

レッドソックスの田沢純一は、メジャーのボールを使いキャッチボールを行う

 目指すはあくまで開幕メジャーだ!レッドソックス入りした田沢純一投手(22)が29日、神奈川・新日本石油ENEOSのグラウンドで本格始動。メジャー公式球を使って、初めてキャッチボールを行った。来年は2月上旬に渡米して、同15日のキャンプ初日にはブルペン入りする予定。球団は開幕2Aスタートの方針を打ち出しているが、田沢はあくまで開幕ロースター入りを目標にアピールを続けていく。

 11月末の日本選手権以来、約1カ月ぶりにボールを投げた田沢の目つきは鋭かった。メジャー公式球を使って初めてのキャッチボール。昨季と今季の投球回を踏まえてレ軍から渡されたメニュー通り、13メートルの距離で25球、18メートルで20球を投げ込んで感触を確かめると「滑る?多少(投球に)影響すると思う。どんどん投げて、早く慣れていきたい」と話した。

 日本のプロを経ずにいきなり米球界入り。メジャー契約を結んだため、メジャーキャンプスタートとなる。ただ、球団の育成方針上、現状でキャンプ後は2Aで開幕を迎えることが濃厚だ。しかし田沢はまだあきらめていない。周囲に「まだどこでスタートするか分からないから住居は決めていない」と漏らしているように、目標は開幕25人のロースター入り。傘下2Aが本拠を置くメーン州ポートランドでの家探しは“延期”している。

 この日の本格始動に加えて、年明けは1月初旬から動く。環境に慣れるため、キャンプ地のフォートマイヤーズには「(14日集合日の)1週間前には来た方がいいと言われているし、それぐらいには入ると思う」と2月上旬に入る予定だ。バッテリーキャンプ初日となる2月15日には全開で投げられるよう、渡米までにブルペン投球を行う構想も披露した。すべては開幕メジャーのため。3月上旬にマイナーキャンプがスタートするが“降格”を通告されるまでは、夢を追い続ける。

 1日も早いデビューに向けて、先輩・松坂から言われた「いっぱいボールに触れ」というメジャー公式球対策も遵守。田沢が、攻めの姿勢で4月6日のベンチ入りを狙う。

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2008年12月30日のニュース