タイ代表の白倉キッサダー「いつかはプロ」

[ 2008年12月30日 06:00 ]

 タイ代表の異色右腕がプロを目指して、社会人球界に飛び込む。来春、ホンダ鈴鹿入りする亜大・白倉キッサダー投手(22)は「いつか日本のプロに挑戦したい」と表情を引き締める。

 父は日本人、母がタイ人。タイで生まれ、タイで育った。サッカー少年だったが、小学校5年で来日して野球にのめり込んだ。すぐに頭角を現し、上田西でエース。亜大1年でタイ代表に選出された。昨年の北京五輪予選はエースとして、フィリピン戦で12回零封するなど活躍した。ただ、一方で東都リーグ戦は4年間で5勝。3年春に防御率のタイトルを獲ったが、今季は春先から腰痛や体調不良に悩まされ未勝利。不本意なまま卒業を迎えることになった。

 まずは社会人球界の頂点を目指す右腕だが、来年7月のアジア選手権(札幌)でもタイ代表に選出される可能性は高い。「社会人では僕が都市対抗に連れていくぐらいの気持ちで頑張りたい」。そしてその先のステージへ。白倉の夢は広がる。

 ◆白倉 キッサダー(しらくら・きっさだー)1986年(昭61)4月17日、タイ生まれの22歳。小学5年で来日。長野で野球を始める。上田西1年秋からベンチ入り。3年春の長野大会優勝。亜大2年秋からベンチ入りした。リーグ戦通算5勝5敗。家族は両親と祖母。1メートル76、76キロ。右投げ右打ち。

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2008年12月30日のニュース