日本復帰?それとも…井口「最低のシーズンでした」

[ 2008年11月5日 14:31 ]

 フィリーズの井口資仁内野手は「ここ5、6年の中では最低のシーズンでした」と今季を振り返った。

 開幕当初は得意の右打ちがさえて安打を量産した。しかし、投手有利で知られる地元の広い球場でプレーするうちに打撃の感覚が狂い始めた。
 「右に打って、ほかの球場だったらフェンスを越えるような当たりが、全部アウトになるから、どうしても(引っ張ろうとして)打球方向を右方向から左方向に持っていこうとする」
 6月5日の試合中には、走塁中に転倒して右肩を脱臼した。約2カ月のリハビリをへて復帰したものの、チームの事情で1週間の予定だったマイナーでの調整試合が3日だけで切り上げられた。
 「スイングがまともに戻らないうちに試合に出て、自主トレみたいな、そういう感覚でしか野球ができなかった」
 9月上旬には、最下位パドレスを戦力外となり、フィリーズに移籍。プレーオフ出場資格の期限後だったが「どうせなら強いチームでやりたかった。苦しい思いをしたので、最後に優勝を味わえてよかった」。
 日本復帰も選択肢にあるが、米国に残れば来季が大リーグ5年目。勝負の年になる。「今年は自分を見つめ直す年になりました。オフは痛めた肩を中心に体をつくっていく」と話していた。

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2008年11月5日のニュース