佑ちゃんリベンジ!142球熱投完封

[ 2008年10月14日 06:00 ]

<六大学野球 早大・法大>1回2死二塁、法大・加治屋を早大・斎藤が一ゴロに抑える

 東京六大学野球秋季リーグ第5週第3日は13日、神宮球場で3回戦1試合を行い、早大のエース斎藤佑樹投手(2年)が法大を6安打に抑え、自身リーグ戦4度目の完封勝利。最速148キロの速球を中心に大学最多の142球の熱投で、1回戦の雪辱を果たした。これで対戦成績は1勝1敗1分けのタイ。2季ぶりの優勝を目指し、14日の4回戦で勝ち点3を狙う。

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 神宮のマウンドに斎藤の笑顔が輝いた。今季2度目の完封。「球数は今言われて気づきました。全力でいって9回を投げ切ったのは自信になる」と納得の表情を見せた。

 リベンジの舞台だった。11日の1回戦は変化球を狙われ、5回3失点で今季初黒星。試合後「変化球の癖を読まれているかもしれない」と漏らした。だからこそ、原点回帰で直球勝負を挑んだ。前回、初回は24球中、半分の12球しかなかった直球を、この日は20球中15球と割合を増やした。唯一のピンチだった4回2死満塁も、142キロの直球で長谷川を一邪飛に打ち取った。最速は148キロをマーク。散発6安打に抑え「どんな変化球より力の入った直球が一番打ちづらい」。中盤以降は変化球の割合を増やす工夫も見せ「成長できたかな」と胸を張った。

 142球は大学最多。リーグ戦では07年秋・法大戦の137球、公式戦は今夏の大学世界選手権(チェコ)韓国戦の141球を上回った。8月のブラジル遠征から帰国後、重心を低くするフォームに修正。体重移動をスムーズにすることで、疲労がたまりにくいフォームとなり、スタミナがさらについた。応武監督も「きょうは斎藤に尽きる」と称えた。

 これで法大とは1勝1敗1分けのタイ。「もちろん、あす(14日)も投げたい」。リーグ戦は4校が勝ち点2で並ぶ混戦模様。斎藤は2季ぶりの優勝へフル回転する。

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2008年10月14日のニュース