岩隈3冠!23年ぶり“21勝投手”だ

[ 2008年10月6日 06:00 ]

<楽・ソ>最多勝、防御率のタイトルを手中にした楽天・岩隈がファンをバンザイ

 【楽天8-0ソフトバンク】楽天の岩隈は、最前列で守りに就いていたナインを出迎えた。大量8点リードの9回2死一塁、ドミンゴが田上を二飛に仕留めた瞬間、85年の阪急佐藤義則以来23年ぶりの“21勝投手”が誕生した。

 「本当に凄くうれしい。きょうは最後の登板なので初回から飛ばしていこうと思っていた。リードにも守備にも助けられて21勝目を挙げることができました」

 6回を3安打で二塁すら踏ませない好投で投手部門の主要タイトル3冠を確定させた。21勝は2位の日本ハム・ダルビッシュに5勝差。勝率もトップで並んでいたオリックス・小松を抜き、防御率でも1・87となり、ダルビッシュをかわした。さらに投球回数も201回2/3でトップとなった。

 5勝に終わった昨年の12月4日の契約更改では19%のダウンをのんだ。会見では2つの目標を立てた。1つは北京五輪出場、そしてもう1つは背番号と同じ21勝。ちょうど契約更改交渉の日が結婚記念日だったため、岩隈は2つの目標を手紙にしたため、まどか夫人に渡して達成を誓った。北京五輪は好成績にもかかわらず選考に漏れたが、もう1つの目標はしっかり果たしてみせた。

 野村監督も「3冠王か。今年の岩隈にはそれぐらいのご褒美があってもいい」と手放しで絶賛した。「来年もチームの勝利のために勝利を1つでも挙げて貢献したい」と岩隈。記録ずくめのシーズンを終え、早くも来季へ視線を向けた。

 ≪山崎武2発援護≫楽天打線もエースを大量8得点で援護した。1点リードの6回無死一塁で山崎武が25号2ランを放つと、7回2死一塁でも2打席連続となる26号2ランを左中間へ叩き込み、爆勝ムードを盛り上げた。主砲は「真っすぐが速い投手だったんで振り遅れないことを意識した。岩隈を援護できてよかった」と満面に笑みを浮かべた。

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2008年10月6日のニュース