チェンがプロ初完封!中日3位に並ぶ

[ 2008年9月22日 20:58 ]

ヤクルト戦に先発した中日・チェン

 【中7―0ヤ】中日が快勝で勝率を5割に戻した。2回にデラロサの2ランで先制。3回は荒木、森野の連続適時打などで3点を奪い、主導権を握った。チェンは直球が切れ、4安打、10奪三振の力投でプロ初完封。3位の広島が巨人に敗れたため、64勝64敗で並んだ。

 酸欠状態の中日に新鮮な空気を吹き込むような投球だった。来日5年目のチェンが初完投を完封で飾り、チームは広島と並ぶ3位に復帰した。

 伸び、制球とも抜群の直球でヤクルト打線を片付けた。10三振のうち、ストレートで奪ったのが8個。唯一のピンチだった7回1死一、二塁でも、宮本を高めの142キロで遊ゴロ併殺に仕留めた。普段は上体に力が入りすぎる悪癖があるが「上半身が開かないようにしっかり意識して、そのために下半身も使った」という納得のフォームだった。

 落合監督は「多少投げ間違いがあっても、ファウルかフライになっていた。ことし(あまり)勝ってないピッチャーにああいうのを見せてやりたい」と絶賛した。前日までの広島3連戦では投手陣が計19失点し、1勝2敗で4位転落。打線も闘争心を失ったかのように凡打を重ねていたが、この日はチェンの好投に応えて14安打7得点と久々に威力を見せた。

 「何とか自分の力で貢献して、クライマックスシリーズに行きたい」。背番号21は素直な思いを口にし、大粒の汗をぬぐった。

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2008年9月22日のニュース