松井秀、反撃口火打! ヤ軍本拠地“最終戦”飾る

[ 2008年9月22日 10:42 ]

オリオールズ戦の3回、チーム初安打となる右前打を放つヤンキース・松井秀

 「野球の首都」ニューヨークの象徴が最後の日を迎えた。米大リーグ、ヤンキースの本拠地球場として数々の名勝負の舞台となってきたヤンキースタジアムが21日(日本時間22日)、86年の歴史を終え、来季からは隣接する約5万人収容の新球場に移る。

 ヤンキースは現在、ア・リーグ東地区3位でプレーオフ進出はほぼ絶望。レギュラーシーズン最後の試合となったこの日、ナイトゲームのオリオールズ戦は7―3の勝利で飾った。
 午後1時に開門。内外野のフェンス沿いをファンに開放し、ジョー・ジラルディ監督らがファンのサインに応じた。午後7時すぎから開催されたセレモニーでは、スタジアム開場時の1923年に球場に掲げられたペナントが持ち込まれ、かつての名選手が次々と紹介された。左翼手の紹介ではデーブ・ウィンフィールド外野手らとともに松井秀喜外野手も名前を呼び上げられ、歓声を浴びた。
 ヤンキース一筋でプレーを続けるキャプテンのデレク・ジーター内野手は「新球場でのプレーはまだ考えられない。まだ使える。いい球場だ」と話し「ルースが建てた家」と呼ばれる球場との別れを惜しんだ。
 左ひざの故障で欠場が続いていた松井秀選手は「8番・指名打者」で9試合ぶりに先発出場し、第1打席で右前打を放ち3打数1安打。7回に代打を送られ退いた。

 ≪松井秀、反撃の口火≫ヤンキースの初得点は松井秀の一打からだった。2点を追う3回、先頭打者でフルカウントからの速球を右前に打ち返した。「いつもの試合と同じように今のベストを尽くしてやるしかない」と初対戦の左腕ウォーターズに慎重な対応。6球目で初めて振ったバットでとらえ、デーモンの3ランにつなげた。ヤンキースタジアムでの“最後の試合”をものにした。ヤンキースが残り6試合で全勝し、レッドソックスが7戦全敗なら、これが最後の試合ではなくなるという、わずかな可能性を残して。(共同)

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2008年9月22日のニュース