中日サヨナラ勝ち!代打平田がプロ初本塁打

[ 2008年9月7日 21:35 ]

9回中日1死、代打平田が右中間にサヨナラ本塁打を放つ

 【中5―4横】中日がサヨナラ勝ちし、今季初の同一カード3連戦3連勝。4―4の9回1死から代打平田がプロ初本塁打で試合を決めた。3番手の浅尾に今季初勝利がついた。横浜は2度のリードを守りきれず3連敗。借金は今季最多の35となった。

 両手を広げて一塁ベースを回り、跳ねるようにホームにかえってきた。「打った瞬間、いったと思った」。4―4の9回1死、代打で登場した中日・平田の打球は右中間スタンドへ。3年目でのプロ1号は劇的なサヨナラ本塁打となった。

 実はこの日「2本目」の一発だった。昨夜の試合後、3時間の睡眠で午前中にナゴヤドームで行われた2軍戦に出場。右中間席に放り込んで手応えを感じ、眠気と戦いながら出番を待っていた。

 大阪桐蔭高校時代は夏の甲子園で1試合3本塁打も記録した長距離打者。落合監督が「右方向に長いのを打てるやつは大成する」とほれ込み、高校生ドラフト1巡目で獲得した。プロ入り後、持ち味の本塁打が出ない焦りから引っ張る打撃になりがちだったが、打席に向かう前に立浪から「中堅方向を狙え」とのアドバイスを受け、力みが取れたという。

 サヨナラ勝ちで中日は今季初の同一カード3連勝。「本当のプロ野球生活が始まるのかなという気がする」と無邪気に笑う20歳が、チームに弾みをつけた。

 ◆プロ初本塁打が代打サヨナラ本塁打となった打者は、過去にセ・リーグで4人、パ・リーグで1人おり、中日の平田は6人目。セでは2002年9月の川中(巨人)以来となった。

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2008年9月7日のニュース