ホンダもサヨナラ 劇的ランニング本塁打

[ 2008年8月31日 06:00 ]

 【ホンダ6―5日本新薬】劇的なサヨナラランニング本塁打で、ホンダが06年以来の初戦突破を果たした。値千金の一振り、そして激走を見せたのは28歳の吉岡。「全力で走ったら、足がもつれてしまった。でも気持ちでヘッドスライディングした。最後にツキが来た」と試合後も興奮が収まらない様子だった。

 5―5の9回。先頭で2球目の内角スライダーを振り抜いた。打球は日本新薬の左翼手と中堅手の間に落ち、送球が乱れる間に一気に本塁に滑り込んだ。東京ドーム1勝を挙げた安藤監督は「都市対抗で勝つのは難しいと痛感した」と激闘を振り返った。
 一方で、今秋ドラフト候補の長野が7回にドーム初安打。「とにかく出塁を心掛けた。夢中でした」とこちらも笑顔。ネット裏で視察した巨人・山下スカウト部長は「勝負してもらえないだけ。力は絶対的なものがある」と高く評価していた。

 <日本新薬 終盤で失速>日本新薬は5点リードを守れず、昨年に続くサヨナラ負けで3年連続の初戦敗退となった。悲劇は9回の守り。7番・吉岡の左中間の飛球を、中堅・森川と左翼・政田が勢いよく追ったが、お見合いし、打球は2人の間を抜けてサヨナラランニング本塁打となった。森川は「僕が捕らなければいけない打球」と苦悩の表情。就任1年目の田村監督は「よくやってきたつもりだったけど、まだまだ浅かった」と悔しさを表した。

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2008年8月31日のニュース