小林宏 足かばわず好投、2カ月ぶり○

[ 2008年6月1日 06:00 ]

<ロッテ・横浜>2勝目をあげた小林宏(左)はリリーフにまわった久保からウイニングボールを贈られる

 【ロッテ7―1横浜】ロッテの小林宏がようやく長く暗いトンネルを抜け出した。雨の中、右肩の張りを訴えて中9日となった影響も感じさせずに8回6安打1失点。3月28日オリックス戦以来、実に64日ぶりの今季2勝目に笑みを浮かべることなく口元を引き締めた。

 「長かったです。チームに迷惑かけてばかりで申し訳ない気持ちでいっぱいで…。ちょっとですけどホッとしました。これをきっかけにしたい」
 初の開幕投手を務めた3月20日の日本ハム戦。好投しながら右ふくらはぎのけいれんで降板し、すべての歯車が狂った。けいれんが“常習”でもあり、無意識に足をかばうことでフォームを崩し、球威も制球も不安定になっていた。昨季13勝3敗と1人で貯金10をつくった右腕が最近登板7試合で0勝5敗と悩み苦しんだ。その中で「また足をつってもいい」と開き直って快投。開幕戦以来となる里崎とのバッテリーも追い風になった。
 交流戦トップタイの通算12勝目にも「次は最後まで投げきりたい。自分の借金4つも返さないと」。チームの浮上のカギを握る男が、力強く巻き返しを宣言した。

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2008年6月1日のニュース