松坂 インフルエンザで先発回避

[ 2008年4月25日 06:00 ]

インフルエンザで登板を回避し、自家用車で自宅へ帰る松坂

 【レッドソックス4-6エンゼルス】レッドソックスの松坂大輔投手(27)が23日(日本時間24日)、インフルエンザのため、先発予定だったエンゼルス戦登板を緊急回避した。予定されていた登板を回避するのはメジャー2年目で初めて。チーム内にはインフルエンザが流行しており、エースのベケットに続き、開幕5連勝を目指した右腕をも直撃した。最短で29日のブルージェイズ戦復帰を目指すが、今後の回復次第では復帰がさらにずれ込む可能性もある。

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 午後7時30分。1回表が終了した時点で、松坂は車を自ら運転して球場を後にした。チームドクターの診察、薬をのんでいくぶん楽になったのか、車の中から球場係員、報道陣に頭を下げた。
 「インフルエンザだ。球場入り後、1時間30分で急激に悪くなった。体の節々が痛いということだった」とファレル投手コーチは説明した。午後3時前後に球場入りした時は笑顔も浮かんでいたが、その後、体調が急変。午後4時すぎに首脳陣が話し合い、登板回避が決まった。松坂にとって、先発ローテーションを外れるのはメジャー2年目で初めてのことだ。
 クラブハウスにはインフルエンザがまん延しているが、球団の“危機管理”も甘かった。22日の先発を回避したベケットはこの日も球場に姿を見せており、ロッカールームは松坂の隣。4試合連続欠場の正捕手バリテックとはミーティングで何度も顔を合わせた。
 昨季はチームでただ1人、先発ローテーションを守った。5月25日のレンジャーズ戦では食中毒の症状を訴え、おう吐しながらも5回を投げきった。それだけにフランコナ監督は「テキサスであれだけの状態でも投げたのだから、投げられないのは良くないということ」と心配そうに語った。
 一夜明けた24日朝、松坂はボストン市内でチームドクターによる診察を受けた。指揮官は試合前の会見で「症状がひどければ(次の遠征地)タンパに連れて行く理由がない」と自宅で静養させる考えを示唆。体力を取り戻すにも数試合かかることが予想され、次回予定の29日のブルージェイズ戦復帰も微妙な状況だ。開幕4連勝と好調だった松坂には思わぬアクシデントとなった。

 ≪連勝は6で止まる≫松坂の代役として、24日に登板予定だったレスターが繰り上がり、中3日でマウンドに上がった。試合前は松坂からは謝罪を受け「風邪だし、彼は悪くないよ」と話したが、結果は5回を9安打4失点。「中3日の影響も感じなかったし、ただ自分の投球ができなかっただけ」。打線が奮起し一時は同点としたが、救援陣が失点して連勝は6でストップした。

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