監督の“懇願”に応えた!ダル3安打完封

[ 2008年4月10日 21:05 ]

完封で3勝目を挙げ、ガッツポーズする日本ハム・ダルビッシュ

 【日1-0楽】日本ハムが投手戦を制し4連勝。ダルビッシュが3安打で三塁を踏ませず、今季2度目の完封で3勝目を挙げた。打線は7回1死満塁からスレッジの左犠飛で決勝点を挙げた。楽天は8回を3安打1失点の岩隈を援護できず6連敗。

 9回2死二塁。日本ハムのダルビッシュは草野をこの日最速の151キロで遊ゴロに仕留めると、ひと息ついた後に笑顔を見せた。開幕戦に続く1―0の完封勝利。岩隈との息詰まる投手戦を制し「もう最高です」と声を弾ませた。

 絶対に最後まで投げ抜くという強い決意でエース対決に臨んだ。試合前のロッカールームで卓球に興じている時に、打線の不振を嘆く梨田監督から「完投してくれ」と懇願された。「監督から直々に言われることは今までなかった。試合前から点を取られたら駄目と思っていた。12回まで投げるつもりだった」と右腕は話した。

 5回まで両チーム無安打。6回2死から渡辺直に右前打され、岩隈より先に安打を許したが「0点に抑えれば負けはない」と気持ちを切り替えた。7回1死一塁では山崎武を遊ゴロ併殺打に。7回に初安打を許して唯一の失点を喫した岩隈とは対照的な内容だった。

 投球数を減らして体力を温存するため序盤は打たせて取り、終盤に本領を発揮。わずか95球で会心の完封劇を演じた。昨季までは不用意な一発を浴びることもあったが、今季は計34回で2失点と抜群の安定感。21歳のエースはますます、すごみを増してきた。

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2008年4月10日のニュース