上原 開幕より中日つぶし優先

[ 2008年3月16日 06:00 ]

<西武・巨人>7回裏1死1塁、G・G佐藤に本塁打を打たれ、アストロビジョンを見てのけぞる上原

 【巨人1―4西武】7回で2発3失点。それでも巨人・上原は納得の表情だった。「内容はよかった。気持ちよく投げられた」。初回はカットボール、2回はフォーク、3回はシュートを、それぞれ直球と1球ずつ交互に投げた。7回にはG・G・佐藤に新球シュートをスタンドに運ばれ「相変わらず課題のまま」と苦笑いしたが、シーズンへ向け調整は順調だ。

 先発復帰して迎えるシーズン。上原の初登板は当初有力だった3・28ヤクルトとの開幕戦(神宮)ではなく、4月1日の中日戦(東京ドーム)が濃厚だ。ここまでオープン戦の登板3試合はすべてドーム球場。故障に泣かされた下半身への不安は「最後まで消えない」右腕にとって、環境に左右されないドームならより力を発揮できる。相手は昨年日本一の中日。4・1に登板すれば15日からの同カードで再び投げられる。開幕投手は内海、グライシンガー、高橋尚が候補になる一方で、4月中に最大のライバルから上原で2勝。これが連覇への皮算用だ。
 「あとはケガしないことと花粉対策かな?」。最後はジョークで締めた絶対エース。本拠地開幕の4・1へ準備は着々と整っている。

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2008年3月16日のニュース