松坂第2子誕生 日本開幕投手も濃厚

[ 2008年3月16日 06:00 ]

<レッドソックス・オリオールズ>4回を4安打2失点の投球でベンチに引き揚げる松坂

 レッドソックスの松坂大輔投手(27)の倫世夫人(33)が15日午前7時半(日本時間同日午後8時半)、ボストン市内の病院で第2子となる長男を出産。球団広報が発表した。14日のオリオールズ戦登板後に松坂もボストンへ戻ったもようだ。これで、今回の出産への立ち会いを希望し、帯同が微妙だった日本開幕戦(25、26日、対アスレチックス)への参加も正式決定。松坂は25日の開幕戦に先発する可能性が高まった。

 松坂に新たな家族が加わった。ジョン・ブレーク広報部長が練習開始後に日米報道陣をクラブハウスに集め、松坂に第2子が誕生したことを明かした。同広報によると、倫世夫人は15日午前7時30分に男子を出産、体重は3010グラムで、母子ともに健康だという。「松坂は数日後にキャンプに合流する」としており、14日のオリオールズ戦登板後にボストンに戻り、出産に立ち会うことができたもようだ。
 松坂は昨年10月28日のロッキーズとのワールドシリーズ第4戦で世界一を達成した時に、倫世夫人が第2子を身ごもったことを公表。3月中旬以降が予定日であることも明かしていた。日本開幕戦と重なる重要な時期だが、かねて「長女の時にも立ち会うことができたし、絶対に後悔はしたくないので、第2子にも立ち会いたい」と希望。25、26の両日の日本開幕・アスレチックス戦の不参加の可能性もあった。だが、この出産で19日(日本時間20日未明)にチームメートとともに日本へ凱旋帰国できることも決まった。
 14日にはオープン戦4試合目となるオリオールズ戦に登板し、4回を4安打2失点。「調整はうまくいっています。(本調子までは)時間の問題じゃないですか。もう調子を上げるために、あえて多く投げる必要はない」と仕上がりは万全だ。今後は19日のブルージェイズ戦に最終登板し、公式戦に向かう。
 腰痛のエース右腕ベケットの帯同は絶望的で、松坂は時差を考えても中4日で25日の開幕投手を務めることが濃厚。日本投手では04年野茂(当時ドジャース)以来、2人目の快挙達成となる。「ファンはなかなか見る機会がないと思うので、ユニホーム姿を見せられるのはうれしい」。日本のファン、そして米国で誕生したジュニアへの最高のプレゼントは開幕戦の快投だ。

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2008年3月16日のニュース