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手倉森J 久保の招集を断念…霜田氏「苦渋の決断」代役は鈴木武蔵

[ 2016年8月3日 09:00 ]

リオ五輪を欠場することが決まったFW久保

 日本サッカー協会は3日(現地時間2日)、リオデジャネイロ五輪代表に選出していたFW久保裕也(22=ヤングボーイズ)の招集を断念した。

 派遣を巡ってクラブ側との綱引きが続いていた中で、この日の練習前に報道陣に対応した霜田ナショナルチームダイレクターは「ヤングボーイズから、3日の試合が終わってからではないと確約できない、と連絡がありました。苦渋の決断で、久保裕也を断念し、鈴木武蔵に差し替えることに決定しました」と説明。

 代わりに、バックアップメンバーのFW鈴木武蔵(22=新潟)がメンバー18人に登録されることになった。また、バックアップメンバーに追加としてFWオナイウ阿道(20=千葉)が入り、急きょブラジルに向かうことも決まった。
 
 当初は7月28日までに合流する予定だったが、ヤングボーイズのFWゲルントが長期離脱したことにより事態は急転。久保を必要戦力と考えるクラブ側が五輪への派遣拒否を同27日に表明した。その後、霜田氏がスイスへとわたり直接交渉。一度はヤングボーイズが完全拒否の姿勢を撤回したことから、再び久保の五輪参加の望みが出てきていたが、最終的に願いは叶わなかった。
 
 五輪はFIFA(国際サッカー連盟)主催大会ではないため、代表側に選手の拘束力はなく、クラブの判断が優先される形となった。開幕直前に激震が走った中で、48年ぶりのメダル獲得を目指す手倉森ジャパンは、5日午前10時(現地時間4日午後9時)から1次リーグ初戦ナイジェリア戦(マナウス)を迎える。

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2016年8月3日のニュース