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小池新都知事初登庁 いきなり森氏けん制!リオで“直接対決”も

[ 2016年8月3日 05:30 ]

初登庁し、出迎えの職員らに手を振る小池百合子知事

 東京都知事選で初当選した小池百合子知事(64)が2日、都庁に初登庁した。就任会見で「都民ファースト」と強調し、2020年東京五輪・パラリンピック費用の妥当性を検証する調査チームを設置することを明言。「無駄って言ったらまた誰かが怒るかも」と、不仲と言われる大会組織委の森喜朗会長(79)をけん制する発言も飛び出した。

 午前9時半、東京消防庁音楽隊が「オリンピック・マーチ」を演奏する中、都庁第1本庁舎の正面玄関に白い公用車が到着。白系のパンツスーツに青いインナー姿の小池知事が降り立つと、約1000人の職員が拍手で出迎えた。

 小池氏は、都選挙管理委員会から当選証書を受け取った後、知事執務室の黒い革張りの椅子に「よいしょ」と着席。「感無量です。非常に責任を感じる」と笑顔で話した。

 就任会見では「都政改革で最も重要なのは徹底した情報公開」と、都や関連団体の業務を点検する「都政改革本部」の設置を明言。「モヤモヤした中で五輪・パラリンピックを迎えるのは不幸」と、改革本部に東京五輪・パラリンピックの費用検証調査チームを置くと宣言した。「予算の軽重、準備態勢、工程表の妥当性を調査する」と指摘。外部の専門家も交え、次の都議会(9月下旬予定)までに中間報告をまとめるとした。

 森氏が前日、視察で訪れているブラジル・リオデジャネイロで、都との連携は「小池さん次第」と話したことについては、「意思の疎通がうまくいかなければ、その分、労力やお金のダブりが出てしまう恐れがある。私は都を代表する形でコミュニケーションを取りたい」と応じた。「組織委、国、JOC(日本オリンピック委員会)、都の4者の連携をよくすることが無駄を…」と話すと苦笑。「無駄、無駄って言ったらまた誰かが怒るかも」と、森氏に嫌みを言うことも忘れなかった。

 小池氏はリオ五輪の閉会式(21日)に次期開催都市の首長として出席予定。リオで森氏と“直接対決”となる可能性もある。

 この日は選挙中に着ていた緑色の服を“封印”。「緑は戦闘服。いまはブルーオーシャンの気持ち、静かな気持ちで都政に臨んでいこうと。しばらくは緑を休めて都政にまい進していく」としたが、今後の森氏との関係次第では、再び緑の服をまとうことも考えられる。

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2016年8月3日のニュース