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リオ五輪“ツヨカワ女神”紹介!バスケ栗原三佳は爽やか3点シューター

[ 2016年6月16日 12:00 ]

カワイサも兼ね備えた栗原三佳。リオ五輪で活躍を誓う

 リオデジャネイロ五輪開幕まで、16日であと50日。団体競技はロンドン五輪で銀メダルを獲得したサッカーのなでしこジャパンが出場を逃したものの、今大会も女子の方が元気がいい。スポニチ取材班が推すこの夏注目の、強くて美しい日本代表戦士たちを紹介する。

 ニックネームは「ソウ」。所属のトヨタ自動車の先輩たちが「見た目がクール。爽快シューターだね」との着想から名付けてくれた。史上最強の呼び声高いバスケットボール女子日本代表「AKATSUKI FIVE」の3点シューター、栗原三佳(27)のことだ。5月のオーストラリアとの強化試合でも、2試合で計7本の3点 シュートを沈めた。スタイル抜群で女子バスケットボール界での人気は随一。その整った顔立ちからは想像し難い爆発力を持っている。

 日本のシューターとしては大きい1メートル76。高身長の選手はインサイド出身が多い中、生粋のシューターである。名門・大阪薫英女学院高に入学直後のこと。春の府大会決勝の試合終盤、長渡俊一監督(故人)に「シュートが上手だから、3点シュートを打ってこい」とベンチから送り出された。「私でいいの?」。強豪校ではなかった中学時代に3点シュートを打った記憶はない。「訳も分からず、もらったボールを打ったら、入りました」。恩師のけい眼により、その後の生きる道を見つけた。

 日本は今大会、大胆にも「メダルへの挑戦」を目標に掲げている。サッカー出身の川淵三郎・日本協会会長は「3点シュートを打つこと。打たないと入らない。決まるかどうかがメダルの分かれ道」と選手たちにハッパを掛けるが、その指摘は実に的確だ。これまで海外勢との圧倒的なサイズの差に屈してきた。しかし、今回は1メートル93のWNBA選手、渡嘉敷来夢のリバウンドやゴール下の得点で、強豪相手にもある程度は戦える計算が立つ。3点シュートの成功本数が増えれば勝つチャンスは出てくる。最も期待の懸かる栗原も「思い切りのいいシュートで日本に勢いをつけたい」と自分の仕事を心得ている。

 「リオでも爽やかに決めてきたい」。栗原が涼しい顔で次々とゴールネットを揺らすことができれば、史上最強のチームは過去最高の結果も手にするだろう。

 ◆栗原 三佳(くりはら・みか)1989年(平元)5月14日、大阪府生まれ。小3でバスケットボールを始める。大阪薫英女学院高―大阪人間科学大卒。12年にトヨタ自動車入り。13年1月の全日本総合では決勝のJX戦で7本の3点シュートを決めて優勝に導く。14年に日本代表入り。ポジションはスモールフォワード。1メートル76、68キロ。

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2016年6月16日のニュース