食事でサプリで両親も“骨折った”萩野復活をサポート
競泳リオデジャネイロ五輪選考会兼日本選手権第1日
(4月4日 東京辰巳国際水泳場)
昨年6月末の深夜2時すぎ、萩野の父・洋一さんの携帯電話が鳴った。「骨折みたいだから、すぐ帰る」。息子の言葉に父はため息をつき、隣にいる母・貴子さんに伝えたが「誰が?」と返ってきたので、改めて「公介がだよ」と返した。
萩野は中2で膝を手術。その時は復帰戦を中学新で優勝したが、母は「それとはレベルが違う」と言い「世界水泳は子供も私たちもレースは見ていない。あそこに、うちの子供がいないのが信じられなくて」と続けた。前に進む息子のため、骨が丈夫になる食事を調べ、骨に効果があるサプリを送り、回復が遅れると群馬の病院に同行した。萩野は言った。「感謝の気持ちを持ってスタート台に立ちたい」。前回から4年たった2度目の五輪切符。そこには特別な意味が込められていた。
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