画像無断使用、新たに１点　エンブレム説明会で組織委

　２０２０年東京五輪・パラリンピック組織委員会は１４日、公式エンブレム白紙撤回前の８月に佐野研二郎氏のデザイン盗用を否定した記者説明会でインターネット上の写真を無断使用した問題で、無許可で使った画像が新たに１点判明したと発表した。許可を得ずに転用した画像は計４点になった。

　組織委は不正を認めた１１日に、説明会の資料で用いた画像８点のうち無断使用が発覚した３点以外は「全く問題ない。問題ないことを確認している」と断言しており、内部調査のずさんさを露呈した。広報担当者は「あらためて確認したところ、該当するものが出てきた」と釈明した。

　組織委によると、計４点の画像はマーケティング局の職員がいずれも個人ブログから入手し、大会エンブレムが会場の装飾などさまざまな場面で活用されることを説明するために使った。

　１１日の時点で画像の所有者と連絡が取れていなかった２点と、新たに発覚した１点の計３点は無償使用で事後承諾を得たという。組織委は「ご本人たちの希望もあり、個人名やブログ名、写真については公表を差し控える」とした。

　残り１点の所有者とは使用料を支払うことで既に合意していた。