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東京五輪の組織委役員案判明 目玉は秋元康氏の理事起用

[ 2014年3月13日 02:00 ]

 2020年東京五輪・パラリンピック組織委員会役員案の全容が12日、判明した。目玉人事として、作詞家の秋元康氏を理事に起用するほか、写真家の蜷川実花さんを抜てきした。パラリンピック競泳の金メダリスト成田真由美さん、ソチ冬季五輪選手団長の橋本聖子参院議員も名を連ねる。メダリストや政財官界によるオールジャパン体制が整い、今後、五輪準備が本格化する見通しだ。関係者が明らかにした。

 組織委は17日の評議員会で陣容を決定する予定で、元首相の森喜朗会長をはじめ理事ら35人体制となる。うち1人は12日現在未定だ。

 事務局が各理事候補の承諾を取っている段階で、本人の意向次第などで変更もあり得る。

 秋元氏はアイドルグループ「AKB48」の総合プロデューサーで、安倍晋三首相とも交遊がある。日本文化を海外に売り込む政府会議の民間議員も務めた。

 国際オリンピック委員会(IOC)が女性登用を求めているのを踏まえ人事案では、7人が女性となっている。バレーボール元米国代表で銅メダリストのヨーコ・ゼッターランドさん(日本体協理事)や、1976年モントリオール五輪バレーボール女子金メダリストの荒木田裕子さん(JOC理事)も選ばれた。

 官界からは08年の北海道洞爺湖サミットで福田康夫首相(当時)の個人代表(シェルパ)を務めた河野雅治駐イタリア大使や米村敏朗前内閣危機管理監。政界からは東京都議2人も登用する。

 財界から麻生太郎副総理の実弟で九州経済連合会の麻生泰会長や、住友電気工業の松本正義社長らを選んだ。

 陸上男子ハンマー投げ金メダリストの室伏広治氏のほか、柔道女子でアテネ、北京両五輪を連覇した谷本歩実さん、体操女子でロンドン五輪に出場した田中理恵さんの就任が固まっている。

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2014年3月13日のニュース