×

JOC竹田会長 森氏は「適任」 政府主導、不満の都幹部も

[ 2014年1月12日 21:40 ]

 森喜朗元首相が12日、下村博文五輪担当相による東京五輪組織委員会会長への就任要請を受諾したことについて、日本オリンピック委員会(JOC)の竹田恒和会長は「森さんは五輪招致でも尽力された功労者。適任だと思う」と語った。東京都の幹部からは政府主導のトップ人事に不満の声も聞かれた。

 猪瀬直樹知事の辞職後、五輪準備で国やJOCとの窓口になっている秋山俊行副知事は「まだ正式には聞いていないので週明けの3者会談を待ちたい」と慎重に話した。五輪準備に関わる幹部は「オリンピック・パラリンピック準備局を立ち上げるなど事務的な準備は終わっていた。これでようやく本格的に稼働できる」と人選が固まったことを歓迎した。

 ただ別の幹部は「本音を言えば経済人がいいと思っていた。国側から情報が出て、流れが決まっていくプロセスが気に入らない。知事がいないのは、やはりつらい」と漏らした。

 JOCの青木剛専務理事は「まだ最終決定の段階ではないが、森さんに受けていただいたのは心強い。(ラグビー選手で)元はスポーツの方。いろいろなことにご理解いただいていると思う」と期待感を示した。

続きを表示

2014年1月12日のニュース