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安倍首相、ロシアに到着 IOC総会へ意欲「東京招致勝ち取る」

[ 2013年9月4日 21:25 ]

 安倍晋三首相は4日午後(日本時間同日夜)、20カ国・地域(G20)首脳会合に出席するためロシアに到着した。

出発に先立ち、G20後に参加する2020年夏季五輪の開催都市を決める国際オリンピック委員会(IOC)総会について「日本の熱気をIOCの皆さんに伝えて東京招致を勝ち取りたい」と意欲をみせた。官邸で記者団の質問に答えた。

 東京電力福島第1原発の汚染水漏れによる五輪招致への影響に関しては「政府が前面に出て解決する。抜本的な措置を講じており(夏季五輪開催の)20年には全く問題がないことを説明する」と強調した。

 サンクトペテルブルクで開かれるG20では、8月にまとめた中期財政計画を説明する意向だ。首相は「計画に沿って財政再建を進める。経済再生、経済成長と、財政健全化をしっかり達成すると示す」と述べた。

 G20に合わせ、ロシアのプーチン大統領と9月5日に首脳会談を行い、北方領土に関する交渉を進める方針を確認する。シリア情勢についても意見を交わす見通しだ。

 5日中にロシアを出発し、IOC総会が開かれるアルゼンチンのブエノスアイレスへ移動。現地でIOC委員に対して東京の利点を説明した後、7日に開催されるIOC総会のプレゼンテーションで、東京都の猪瀬直樹知事らとともに最後の訴えを展開する。(共同)

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2013年9月4日のニュース