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IOC 猪瀬知事失言処分せず 規定順守を再確認

[ 2013年5月1日 20:07 ]

 東京都の猪瀬直樹知事が2020年夏季五輪招致を争うイスタンブール(トルコ)を批判する趣旨の失言をした問題で、国際オリンピック委員会(IOC)は1日、東京招致委員会の説明を受け入れ、処分はしないとの回答を送ったことを明らかにした。IOCは「ルールを守るよう念を押し、この問題は終結すると東京に通知した」と説明した。

 招致委の鈴木徳昭戦略広報部長はIOCから回答があったとし、「今後もより一層招致活動のルールを厳守して行動していきたい」と述べた。竹田恒和理事長は「取りあえずよかった。今後はこうした問題がないようにしたい」と話した。

 猪瀬知事は4月27日付の米ニューヨーク・タイムズ紙の記事に、イスラム教やトルコを批判したと受け取れる発言が掲載された。IOCは事実関係の確認などを求め、招致委は4月30日に竹田理事長名のメールで「ルールの順守を約束する。知事は他都市に言及し、IOCルールに抵触する可能性のある不適切な表現が一部あったことを認め、謝罪した」などと説明した。

 猪瀬知事は「イスラム教国が共有するのはアラー(神)だけで、互いにけんかしており、階級がある」などの発言を記事で引用された。知事は4月30日に「不適切な発言で、訂正したい」と述べ、謝罪した。

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2013年5月1日のニュース