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トルコが謝罪受け入れ 猪瀬知事の発言で

[ 2013年5月1日 19:50 ]

 1日のAP通信によると、東京都の猪瀬直樹知事が2020年夏季五輪招致のライバル、イスタンブール(トルコ)を批判する趣旨の発言をし、その後謝罪したことについて、トルコのクルチ青年スポーツ相は謝罪受け入れを表明し、「これからは国際オリンピック委員会の規約にのっとった友好的な競争を望む」と語った。

 クルチ氏は「われわれはトルコ人と日本人が数世紀にわたり維持してきた友情と互いに尊敬し合う関係を極めて重視している」と述べた。

 クルチ氏は当初、猪瀬氏の発言に対し「公正さを欠き、失望させるものだ。五輪運動の精神に反している」と遺憾の意を示していた。

 一方、トルコのメディアは猪瀬氏の発言撤回と謝罪を報じ、新聞社などのウェブサイトのコメント欄には「これで東京は負けだ」などの書き込みが相次いだ。

 テレビ局NTVのサイトには「東京都知事がこれだけトルコ人をいじめたら、イスタンブールのチャンスは大きい」「これで東京は負けるだろう」と、失言によりイスタンブールが有利になると期待する声が多く寄せられた。

 英字紙トゥデーズザマンでは「謝罪は本気なのか、それとも国際オリンピック委員会の規約にならったのか」と真意をいぶかるコメントも。一方「この人は正しいことを言っている」と猪瀬氏の発言を支持する人もいた。(共同)

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2013年5月1日のニュース