また新星誕生!瀬戸、ロンドン銅・萩野に圧勝V
岐阜国体第4日
(9月16日 岐阜長良川スイミングプラザ)
競泳男子少年A400メートル個人メドレーで、埼玉・埼玉栄高3年の瀬戸大也(18)が日本歴代2位の4分10秒10で、ロンドン五輪銅メダルの栃木・作新学院高3年の萩野公介(18)を抑えて優勝した。萩野は4分13秒14で2位だった。前日の男子200メートル平泳ぎで世界新を出した鹿児島・志布志高3年の山口観弘(18)、萩野と同じ黄金世代の一人がリオデジャネイロ五輪のメダル候補に浮上した。
ロンドン五輪銅メダリストに3秒04差で圧勝した瀬戸は「この夏のメーンに考えていた国体で自己ベストを出せてよかった」と笑顔を見せた。
まずは得意のバタフライで飛び出した。苦手の背泳ぎでは萩野に先頭を譲ったものの、平泳ぎで抜き返し、差を広げた。最後の自由形でもさらに突き放し、自己ベストを2秒56更新する4分10秒10は日本歴代2位。ロンドン五輪では5位に相当する好タイムだった。
昨年までの自己ベストでは萩野を上回っていたが、4月の五輪代表選考会では出場権を逃した。逆に萩野は大幅に記録を伸ばし、五輪でも銅メダルを獲得。「五輪を見るのはつらかった。でも、このままでは終われないと思った」。悔しさを晴らすため、ライバルの活躍を刺激にハードな練習で追い込んできた。来春からは早大に進学予定。新世代の星は「冬場もう一度基礎からつくり直していきたい」と声を弾ませた。
◆瀬戸 大也(せと・だいや)1994年(平6)5月24日、埼玉県生まれの18歳。JSS毛呂山所属。個人メドレーを専門とし、バタフライと自由形が得意。4月の代表選考会では400メートル4分12秒66で3位、200メートル1分58秒83で3位、ともに派遣標準記録を突破したが、代表入りはならなかった。1メートル74、68キロ。
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