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サウジ2選手初出場 五輪全参加国で女子派遣

[ 2012年7月12日 23:01 ]

 【ロンドン共同】国際オリンピック委員会(IOC)は12日、サウジアラビア・オリンピック委員会がロンドン五輪に柔道と陸上の女子選手各1人を派遣すると発表した。同国の女子選手が五輪に出場するのは初めて。IOCによると、カタールとブルネイも女子選手を派遣するため、今回の五輪に参加する全ての国・地域の女子選手が出場する。

 これまでサウジアラビアとカタール、ブルネイの3カ国は、宗教上の理由などで女子のスポーツ参加が遅れ、五輪には男子選手しか派遣しなかった。IOCはサウジアラビア側と女子選手の派遣に向けて詰めの協議を続けていた。IOCのロゲ会長は「五輪における男女平等に努めてきたが、大きな進展だ」とコメントした。

 参加するのは柔道78キロ超級のウォジダン・シャハルハニ選手と、陸上800メートルのサラ・アッタール選手で、IOCの推薦出場となる。米国で練習する17歳のアッタール選手は「これがサウジでスポーツをする女性にとって大きな一歩になればいい」とのコメントを出した。カタールは競泳や射撃など、ブルネイは陸上に女子選手を派遣する。

 ロンドン五輪ではボクシングで女子が初採用となり、初めて全26競技で女子種目を実施する。(共同)

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2012年7月12日のニュース