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野田首相 ロンドン五輪開会式出席を検討 政権浮揚につなげる狙い

[ 2012年7月9日 17:53 ]

 野田佳彦首相が今月27日に開かれるロンドン五輪開会式への出席を検討していることが9日、分かった。

 2020年夏季五輪の東京招致を目指していることを内外にアピールするとともに、各国リーダーが集まる場で存在感を示し政権浮揚につなげる狙いがある。複数の政府関係者が明らかにした。

 政府は出席が実現すればキャメロン英首相との会談を調整する方針。ほかの首脳とも立ち話などを通じた信頼醸成を図ることを想定している。

 ただ、消費税増税法案の参院審議は7月下旬に本格化することが予想され、出席日程を確保できるかはまだ見通せない。政府、民主党内では実現は困難との見方もある。

 最近では08年に当時の福田康夫首相が北京五輪開会式に出席した例がある。福田氏は中国の胡錦濤国家主席、温家宝首相とそれぞれ会談した。1988年には竹下登首相がソウル五輪の開会式に臨んだ。

 野田首相は5日、官邸を訪れた竹田恒和JOC会長に五輪招致に関し「東日本大震災の復興を示す意味からも全面的に支援する」と伝えている。

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2012年7月9日のニュース