×

イケシオ 中国選手とメダル対策 日本に呼んで強化合宿

[ 2012年5月31日 06:00 ]

公開練習で強烈なショットを放つ潮田

 打倒中国でバドミントン日本初のメダル獲得だ!ロンドン五輪出場を決めている混合ダブルスの池田信太郎(31)、潮田玲子(28)組は30日、都内で練習を公開。所属の日本ユニシスは6月4日から1週間、中国国内のチームを招へいして強化合宿を行うことを明かした。世界ランキングの1、2位を独占する中国勢を丸裸にし、五輪本番に備える。

 イケシオが6月4日から個別の中国対策合宿に入ることになった。代表活動とは別に、所属の日本ユニシスが2人のために中国の強豪、浙江省チームを呼んで強化合宿を行う。同社の阿部秀夫部長代理は「若手の有望選手が来る。ここで中国勢に慣れておきたい」と意図を説明した。

 イケシオは現在世界ランキング11位だが、潮田は「北京で悔しい思いをした。出るからにはメダルを狙いたい」と本気で表彰台を狙っている。メダル獲得を目指す上で最大の難敵となるのは同1位が張楠(チョウ・ナン)、チョウ・ウンライ組、2位が徐晨(ジョ・シン)、馬晋(バ・シン)組の中国勢。潮田は4年前の北京五輪では小椋久美子と組んだ女子ダブルスの準々決勝で中国ペアに完敗した苦い思い出もある。多彩な攻撃を操る中国勢に慣れて、対策を練っておくことは大きな意味があるのだ。阿部部長代理は「昨年の(最高峰の)スーパーシリーズファイナルでベスト4に入っているし、2人には経験値がある。準備を積めば、大舞台では力を発揮できるはず」と期待を寄せる。

 潮田はロンドン五輪を競技人生の集大成とすることを決めている。既に9月のヨネックスオープンジャパン(18~23日)を引退試合として開催する準備も進められている。「(五輪開幕まで)60日を切って、いよいよという感じがする。悔いだけは残したくない」。不退転の決意のもと、五輪まで厳しい強化トレーニングに励む。

 ▽ロンドン五輪のバドミントン試合形式 08年北京まではトーナメント方式のみだったが、今大会からはグループリーグと決勝トーナメントの2段階を行う。最大64人が出場するシングルスは1組4人の16組で1次リーグを行い、各組1位が決勝トーナメント進出。16ペアが出場するダブルスは1組4ペアの4組で1次リーグを行い、上位2ペアが決勝トーナメント進出。

続きを表示

2012年5月31日のニュース