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雪移し、かさ上げ…バンクーバー五輪 雪不足の影響を否定

[ 2010年1月29日 09:06 ]

 2月12日(日本時間13日)に開幕するバンクーバー冬季五輪の組織委員会は28日、スキーのフリースタイルとスノーボード会場のサイプレスマウンテンについて記者会見し、ティム・ゲイダ競技運営責任者は「簡単ではないが選手に素晴らしいコースを提供する自信がある」と暖冬による雪不足の影響を否定した。

 サイプレスマウンテンはバンクーバー市街から目にでき、女子モーグルの上村愛子(北野建設)も試合する。1月中旬には山肌が目立つ状態だったが、隣接の別の山から45人の作業員が交代の24時間態勢で雪を移すなどし、29日までにコースを覆うのに十分な量を確保できる見込みになった。
 さらに約450キロのわらの塊を1065個、ヘリコプターなどで運び、コースの一部やゴール付近などのかさ上げに利用。組織委によると、雪の必要量を抑えられ、気温の変化でコースが緩む可能性を減らせる。
 バンクーバーから北に約120キロのアルペン、ノルディックスキー会場の降雪量は十分ある。ゲイダ責任者は「大変な会場が1カ所だけの分、幸運だ。(2月5日の練習開始までに)万全の状態に仕上げる」と話した。(共同)

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2010年1月29日のニュース