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“オレも五輪選手”麻生首相も招致支援を約束

[ 2009年4月16日 21:28 ]

 2016年夏季五輪開催を目指す東京への国際オリンピック委員会(IOC)評価委員会の現地調査が16日、都内のホテルで始まり、冒頭の歓迎セレモニーでは、クレー射撃の選手として五輪に出場した麻生太郎首相が「立候補ファイルにあるいずれのお約束も必ず守ります」と英語であいさつし、国の全面的支援を強調した。

 初日の日程を終えた石原慎太郎都知事は同日夕の記者会見で「東京というヨットは順風に乗って走っていると思います」と順調なスタートを切ったとの感想を語った。
 評価委は調査結果を基に、開催地決定の際の重要な資料といわれる評価報告書を作成する。調査は4日間で、初日は会議形式で実施。大会のビジョンやコンセプト、環境、競技・会場、選手村、宿泊、輸送など7項目のテーマについて、東京が計画をムータワキル委員長らに説明し、質疑応答が行われた。石原知事は「専門家の方から具体的な鋭い質問もいただいたが、それには答えられたと思います」と話した。
 計画立案に携わる建築家の安藤忠雄氏は環境を重視する計画を説明し「海と森、水を大切にする」と強調。東京湾に面した中央区晴海の五輪スタジアム周辺の海上に聖火台を設ける構想を披露した。招致委員会の小谷実可子アスリート委員長らも説明役を務め、選手に優しい選手村や交通輸送システムの対応力の高さなどをアピールした。
 調査は19日までで、17日には会場予定地を視察する。調査はシカゴに続いて2都市目で、この後はリオデジャネイロ、マドリードの順で行われる。

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2009年4月16日のニュース