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四元組 福原組破るも決勝で涙

[ 2008年1月18日 06:00 ]

準決勝で福原の向こう側でガッツポーズする四元

 卓球の全日本選手権第3日は17日、東京体育館で行われ、混合ダブルスでは四元奈生美(29=東京アート)が渡辺将人(30=シチズン)と組んで準決勝で福原愛(19=ANA)坂本竜介(23=協和発酵)組を破ったが、準優勝に終わった。

 卓球界のビジュアルクイーンの目が潤んでいた。混合ダブルス決勝で、田勢邦史・美貴江の夫妻ペアに2―3の敗戦。夫婦愛の前に優勝を阻まれた四元は「うれしいけど、悔しいです」と本音を漏らした。パートナーの渡辺も「ものすごく悔しいです」と唇をかんだ。

 混合ダブルスのユニホームのテーマは「ジャンヌ・ダルク」。中世フランスのヒロインばりに輝いたのは福原・坂本組を倒した準決勝だ。2―2で迎えた最終ゲーム、4―7から7連続得点で逆転勝ち。昨年、準々決勝で2―3と敗れた相手に3―2と雪辱した。だが、この日5試合目となった決勝は満身創いの状態。試合後は左足首をアイシングし、ひきずって歩くほど痛みがあった。

 注目を浴びる奇抜な衣装は地味と言われる卓球界へのメッセージ。「革命を起こす」というのが今大会の目標だ。混合ダブルスだけではなく、シングルス1回戦で虹色のワンピース、2回戦では左肩を露出したセクシー衣装で勝ち上がった。「卓球が明るいイメージになってほしいという思いをユニホームに込めている」。18日はシングルス3回戦。四元の革命は、まだ終わらない。

 ≪27大会ぶり快挙!夫婦でV≫四元組を下した田勢ペアは初優勝。夫婦での制覇は27大会ぶりの快挙となった。この日は美貴江の28歳の誕生日で、邦史は「いい誕生日プレゼントができたかな」と照れ笑いした。一昨年8月に結婚し、今回初めて組んで混合に出場。邦史は「女の人が怒るとストップが利かなくなる。怒らせないようにした」と気遣い、美貴江は「いいコースに、いいボールを主人がつくってくれた」と感謝した。

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2008年1月18日のニュース