「ばけばけ」吉沢亮 英語の台詞に苦戦「絶望」も共演者は太鼓判“初”の英語教師役 撮入5カ月前から特訓

[ 2025年10月24日 08:15 ]

連続テレビ小説「ばけばけ」で6年半ぶりの朝ドラ出演を果たした吉沢亮。“松江随一の秀才”英語教師・錦織友一役に挑んでいる(C)NHK
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 俳優の吉沢亮(31)がNHK連続テレビ小説「ばけばけ」(月~土曜前8・00、土曜は1週間振り返り)で6年半ぶりの朝ドラ出演。ヒロイン・松野トキ(髙石あかり)と、のちに夫となるレフカダ・ヘブン(トミー・バストウ)に大きな影響を与える島根・松江の英語教師・錦織友一役に挑んでいる。今回ほど英語の台詞が多い役はキャリア初。撮影の舞台裏を聞いた。

 <※以下、ネタバレ有>

 「バイプレイヤーズ」シリーズや橋田賞を受賞したNHK「阿佐ヶ谷姉妹ののほほんふたり暮らし」など会話劇に定評のあるふじきみつ彦氏がオリジナル脚本を手掛ける朝ドラ通算113作目。松江の没落士族の娘・小泉セツと、その夫で日本の怪談を世界に紹介した明治時代の作家・小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)をモデルに、怪談を愛してやまない夫婦の何気ない日常を描く。

 吉沢の朝ドラ出演は、節目の通算100作目となった2019年度前期「なつぞら」以来。主人公・奥原なつ(広瀬すず)の幼なじみで画家の山田天陽役を好演。退場時には「天陽くんロス」が巻き起こるなど、大反響を呼んだ。

 21年「青天を衝け」で大河ドラマ初出演にして初主演。「日本資本主義の父」と称される実業家・渋沢栄一の13歳から91歳までを演じ切った。公開中の主演映画「国宝」(監督李相日)が興行収入160億円超えのメガヒットを記録する中、朝ドラ凱旋となった。

 今回演じる錦織は「大盤石(だいばんじゃく)の異名を持つ松江随一の秀才。第4週・第17回(10月21日)で初登場し、夫・松野銀二郎(寛一郎)を捜して初上京したトキと“運命の出会い”を果たした。モデルは、八雲の親友となった島根の教育者・西田千太郎。今作3人目の主人公とも言える重要なキャラクターを託された。

 今作の制作統括・橋爪國臣チーフ・プロデューサーとチーフ演出・村橋直樹監督は「『青天を衝け』でご一緒させていただいたお二人。またお声掛けいただけたのが本当にありがたくて、是非やらせてくださいとお願いしました。それと、以前から英語を勉強したいと考えていたので、これはいい機会になるかもしれないと思ったのも大きかったです」とオファーを振り返った。

 願ったり叶ったりの英語教師役。クランクインの5カ月前から週3日、英会話のレッスンに通い、一から猛特訓を積んだ。

 第19回(10月23日)、根岸(北野秀気)若宮(田中亨)に続き、銀二郎からも湯島天満宮のお守りをもらうと、錦織は「It’s surprise!」と喜び。「当時、英語ができる人は日常会話の中にポーンと英単語を織り交ぜた方が、日本語で説明するより早いので、そうしていたそうで、それがギャグに映らないよう、いかに普通に言えるか。英語の台詞を覚える、それ自体はできても、感情に乗せてしゃべるのが難しいんです。通訳としてヘブン先生と会話する時の英語は、また一つテンションが違いますし。もっとしゃべれるようになると思っていたんですが、自分でもビックリするぐらい全然上達していなくて。想像以上に難しくて、絶望しております」と苦戦ぶりを明かし、苦笑いした。

 第5週(10月27~31日)からヘブンが本格登場。吉沢の自己採点は厳しいものの「完成した第5週の映像を見た(ヘブン役の)トミーさんからは『完璧』とお墨付きを頂きましたので、何とか形にはなっているんじゃないでしょうか」と安堵した。

 バストウとはゲームの趣味が共通し、空き時間のコミュニケーションも良好。「朝早いロケがあった時、『何時起き?』という日本語を教えました。略語だと分からなかったみたいです。僕が甘えさせていただくぐらい、彼の日本語は流暢なんですが、さらに学習したいという欲、吸収力は凄まじいものがあります。現場の段取りについて相談している時、逆に僕が『臨機応変』は英語で何て言うの?と質問したり(『play it by ear』=『楽譜なしで耳で聞いて即興演奏』の意味から)」と言語も学び合っている。

 「何なら、彼の方が日本語でアドリブを入れてくるぐらい。僕もドライ(カメラなしのリハーサル)で挑戦してみることはあるんですが、本番ではまだなので、英語でアドリブができるぐらいになれたらいいなと思っています」

 朝ドラについては「1年近くに及ぶ撮影で、キャスト・スタッフの皆さんと家族のような関係になる特有の空気感がありますよね。今回は大阪(放送局制作)なので、より温かい雰囲気を感じています」。大河でも明治時代が舞台になったが「渋沢栄一は時代の変化を心から楽しめる人でしたが、(松野家のように)時代に取り残される人もいれば、否が応でも時代に乗っかるしかない人もいる。じゃあ、錦織はどうなのか。『青天を衝け』で経験した時代の空気感は、今回に自然と生きている気はします」とした。

 「最初にオファーを頂いた時は、撮影は月に2~3日ぐらいの時もあるとうかがっていたんですが、気づいたら月の半分は大阪にいます。英語の台詞も思った以上に多くて、驚きましたし」と笑いを誘う声は明るく、実に楽しげ。第4週はどっしりした印象の錦織だが、第5週から「ずっとヘブン先生に振り回される男。そのドタバタ感を意識して演じています」。人間くさい一面にも注目したい。

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芸能の2025年10月24日のニュース