18歳JKレーサー野田樹潤 日本人女性初&最年少デビューへ 夢のF1へ続く道を突っ走る
元F1ドライバーの野田英樹氏(54)の次女で、18歳の「Juju」こと野田樹潤(じゅじゅ)が、女性レーサーとして新境地を切り開く。9日に鈴鹿で開幕する日本最高峰の自動車レース、全日本スーパーフォーミュラ選手権にTGMグランプリから日本人女性として史上初めて参戦。しかも現役女子高生&史上最年少でのデビューで大きな注目を集めそうだ。
F1に最も近いレースとも言われるスーパーフォーミュラ(SF)に、史上初の“JKドライバー”が誕生する。今月に高校を卒業するJujuは、10日決勝の開幕戦へ、「日本最高峰のレースに史上最年少で、ギリギリ女子高生としてデビューするのが楽しみ」と意気込む。
普段は笑顔でハキハキと話す18歳だが、サーキットでは表情が一変。レーサーとしての特長は「メンタル面。そこは一つ強みかな」と自己分析する。4歳からカートでレースを始め、14歳でデンマークF4デビューしてから4年間、本場欧州を中心に激しいレースを戦ってきた。女子に負けまいとする男子選手からの故意としか思えない接触など、数々の理不尽な経験も糧にしており「日本は“こんなことまでして勝って恥ずかしくないのか”という考え方だけど、欧州は“勝てないこと、負けることが恥ずかしい”という考え方。文化の違いを理解した上でメンタルは鍛えられた」と振り返る。
その精神力が発揮されたのは昨年イタリアを中心にF3規格のマシンで争われる「F2000トロフィー」の終盤戦。ポイントランク2位で迎えたラスト2レースで重圧に打ち勝ってライバルに連勝し、逆転で女性初の年間王者に輝いた。予選では邪魔をしてきたライバルに車を降りて詰め寄り猛抗議。海外で培った強いハートがその姿に表れていた。
昨年12月のテストで初めてSFマシンに乗り好走。TGMグランプリの池田和広代表から「私たちの予想をはるかに上回るパフォーマンスを披露してくれた」と実力が認められ、シートを獲得した。そのインパクトはレース界以外にも広がり、関係者によるとグーグルの検索ボリュームが昨年8月比で約10倍に伸びるなど、注目度は急上昇している。
パイオニアとしての自覚も十分で「日本人女性初、史上最年少でSFにデビューできるのは、今までやってきたことに対して凄く自信になる。それが次の世代の女性ドライバーにいい影響を与えられたら」。目標に掲げるF1へ、初めてとなる日本のレースでさらなる成長を目指す。
≪父は元F1ドライバー野田英樹氏≫Jujuのキャリアを全面的にサポートしてきたのが元F1ドライバーの父・英樹氏だ。14歳から欧米で戦う娘について「賛否両論あったと思うが、海外でやったことが本人の経験と実力を伸ばす結果につながってくれた。精神的にも凄く強くなった」と総括する。ドライバーとしては「車が今どういう状況か感じ取るセンサーが凄く優れている。技術的に運転するセンスとか持っている感覚は負けていない」と評した上で、SFでの大きな課題に体力面を挙げた。
【野田 樹潤(のだ・じゅじゅ)】☆生まれ、サイズ 2006年(平18)2月2日生まれ、東京都出身の18歳。9歳で岡山県美作市に移住。1メートル70。
☆レースキャリア 3歳の誕生日プレゼントだったカートに乗り始め、4歳でレースデビュー。9歳から岡山国際サーキットでフォーミュラカーのF4で練習走行を開始。昨年はF2000トロフィーで14戦8勝を挙げて年間王者を獲得。
☆家族で参戦 昨年は家族でイタリアに移住し「NODAレーシング」で参戦。父・英樹氏が監督&エンジニアを務め、母・雅恵さんもスタッフとしてサポート。メカニックは2人と小所帯のファミリーチームで王座獲得を支えた。
☆4月からはJD 来月から日大スポーツ科学部に進学し、レースの研究も行う。普通運転免許は先月に取得したばかり。
≪F1では92年以降女性の正ドライバー不在≫SFの女性ドライバー参戦は20~21年のタチアナ・カルデロン(コロンビア)以来。9戦走って12位が最高だった。前身フォーミュラ・ニッポン時代の97年にはサーラ・カバナ(アイルランド)が2戦出走。F2時代の80年にはF1参戦経験のあるディビナ・ガリカ(英国)が第3戦鈴鹿で7位に入賞している。
F1で決勝進出を果たした女性ドライバーは1958~59年のマリア・テレサデフィリップスと74~76年レラ・ロンバルディ(ともにイタリア)の2人だけで、入賞はロンバルディの1回(75年スペインGP)のみ。92年にジョバンナ・アマティ(イタリア)がブラバムから参戦(3戦とも予選落ち)したのを最後に女性の正ドライバーはいない。
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