佐藤琢磨 17年以来グランプリ、インディ500連覇へ金言「常に限界に挑む」

[ 2020年12月8日 05:30 ]

スポーツニッポンフォーラムグランプリを受賞しグリコポーズの佐藤琢磨(中央左)とガッツポーズの道下美里(同右)。左はミス日本・小田安珠さん、右はミス日本「ミス着物」・青木胡杜音さん(撮影・島崎忠彦)
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 スポーツニッポンフォーラム制定「FOR ALL 2020」の表彰式が7日、東京都文京区の東京ドームホテルで開催された。グランプリには世界3大レースの一つ、インディアナポリス500(8月、米インディアナポリス)で3年ぶり2度目の優勝を果たした佐藤琢磨(43=ホンダ)と、視覚障がい者マラソンで世界記録を大幅に更新した道下美里(43=三井住友海上)が受賞。副賞として100万円が贈られた。

 史上20人目、アジア人としてはもちろん初めてインディ500のマルチウイナーとなった佐藤。そしてこのグランプリも2度目の受賞となり、「夢だったインディ500で2度目の優勝ができた。再び、グランプリをいただき大変光栄」とあふれる笑顔で語った。

 今年は新型コロナウイルスの影響でシーズン開幕が3カ月遅れ。例年は5月下旬に行われるインディ500は8月開催だった。それでも世界中で多くのスポーツイベントが中止に追い込まれた中、104回目を迎えた伝統のレースは無観客で開催された。「多くのアスリートが活躍する場を制限された中、無観客だったが関係者の尽力でレースができた自分たちは幸せ」と感謝の思いを口にした。

 40歳で初優勝し、43歳で2度目の制覇を果たした。あいさつ冒頭で「中年の星、佐藤琢磨です」と自己紹介して笑わせた佐藤にとって、年齢はただの数字に過ぎない。自分に限界を設けず、常に座右の銘「ノーアタック、ノーチャンス」を胸に挑戦し続ける姿勢が、不惑になっても進化を続ける原動力。「失敗すると悔しい。でも限界まで行かないと失敗もできない。守りに入れば結果が出ない。だから常に限界に挑む」と金言を披露した。

 一年一年が勝負となる北米最高峰のインディカーシリーズ。20年を過去最高の総合7位で終え、来季もレイホール・レターマン・ラニガン・レーシングの一員として12年目のシーズンに臨む。コロナ禍の影響は計り知れず、「順調に開催されるか分からない」と断りつつ、「ベストシーズンにしたいし、連覇は前年優勝者しかできないので目指したい」と史上6人目の連覇に挑戦すると宣言。日本のモーターシーンを引っ張り続ける侍ドライバーが、21年もアクセル全開で駆け抜ける。

 ◆佐藤 琢磨(さとう・たくま)1977年(昭52)1月28日生まれ、東京都出身の43歳。自転車競技では高校総体で優勝し、97年に早大を中退してモータースポーツに本格転向。01年に英F3で日本人初王者となり、02年にジョーダン・ホンダでF1デビュー。BARホンダ時代の04年米国GPで日本人最高タイの3位に入った。08年を最後にF1シートを失い、10年からインディカー・シリーズに参戦。13年の第3戦ロングビーチ(米国)でシリーズ日本人初優勝、17年インディ500でアジア人初優勝。シリーズ通算6勝。1メートル64、59キロ。

 ▽インディアナポリス500マイル(インディ500) 米インディアナ州にあるインディアナポリス・モータースピードウエー(1周2・5マイル=約4・023キロ)のオーバルコースを200周して争う北米最大のモーターレースで、第1回が1911年に始まり今年が104回目。F1のモナコGP、耐久レースのルマン24と並び、世界3大レースの一つに挙げられる。平均速度は350キロを超え、3大レースで最速。佐藤はアジア人唯一の王者で、複数回優勝も史上20人目の快挙だった。例年は5月下旬開催だが、今年は新型コロナの影響を受けて決勝が8月23日に行われた。

 ≪ミス日本が花添える≫表彰式では2020年度ミス日本グランプリの小田安珠さん、同ミス着物の青木胡杜音(ことね)さんがアシスタントを務めた。小田さんはピンクのロングドレス、青木さんはあでやかな着物姿で登壇。記念撮影に一緒に納まるなど表彰式に花を添えた。

 ▽スポーツニッポンフォーラム 「スポーツ振興支援、国民の健康づくりを語り合い、明るく元気な日本をつくる」ことを目的に、官民一体で構成した異業種勉強交流会。開催は年4~5回で、そのうちの1回は表彰制度「FOR ALL」を設けている。表彰者は選考委員会を経て決定。(1)スポーツを通じて日本を元気づける顕著な働きをした個人または団体。(2)社会貢献ならびに地域振興に寄与した個人または団体にグランプリが贈られる。

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