トヨタ　改良型「ハチロク」公開、レース活動の知見を反映

公開されたトヨタ自動車の改良型「86（ハチロク）」

　トヨタ自動車は５日、富士重工業と共同開発した後輪駆動のスポーツカー「８６（ハチロク）」を一部改良し、走行性能を高めたモデルを富士スピードウェイ（静岡県小山町）で公開した。８月１日に発売する。マニュアル車とオートマチック車があり、希望小売価格は２６２万３３２０円から。

　レース活動で培った知見を生かし、操作性や乗り心地を改善した。空気抵抗を減らしたほか、車体の強度や足回りの性能を向上させた。マニュアル車はエンジンの吸排気系部品を改良して、低速域の力強さを高めた。

　内外装は、車両前部の開口部を横に広げたり、ハンドルを小さくして握りやすくしたりした。

　ハチロクは、運転の楽しさを追求して若年層の自動車ファンを増やす狙いで開発した車で、２０１２年に販売を始めた。