長野知事、JR東に要望 「あさま」名称残して

[ 2013年7月31日 10:57 ]

 長野県の阿部守一知事は31日、JR東日本本社(東京都渋谷区)を訪れ、2015年春に北陸新幹線が長野―金沢間で延伸開業後も、利便性が低下しないよう長野発着の列車を設定し、現在東京―長野(長野新幹線)を走っている「あさま」を列車名として残すことを求める要望書を冨田哲郎社長に提出した。

 鷲沢正一長野市長らも同席。「長野新幹線」の呼称が定着しているとして、「長野」の表記を残し、県内の新幹線駅に止まる列車の本数増などダイヤ編成への配慮も併せて求めた。

 阿部知事によると、冨田社長は「利用者の利便性は重要な問題。要望を真剣に受け止め、北陸地方の皆さんの考えも含めて検討したい」と述べたという。

 知事は要望後「利用者が迷わないよう、JR東日本に工夫してもらう余地がある。地元の強い思いを受け止め、いい方向付けをしてもらえるのではないか」と話した。

 北陸新幹線は1973年に整備計画が決まり、長野冬季五輪開幕前年の97年10月、長野新幹線として高崎―長野で先行開業した。15年春に延伸後は東京―金沢を最速約2時間半で結ぶ予定。

 JR東日本、西日本は北陸新幹線の列車名を6月末まで募集。選考の上、今秋以降に公表する。

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2013年7月31日のニュース