13年上半期販売 トヨタ、2年連続世界一

[ 2013年7月26日 13:45 ]

 トヨタ自動車の2013年上半期(1~6月)のグループ全体の世界販売台数が約491万1000台となり、2年連続で世界一となったことが26日、分かった。前年同期比では1・2%減だが、前年の497万949台に次ぐ過去2番目の水準だった。

 ただ2位の米自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)が3・9%増の485万2848台、ドイツ大手フォルクスワーゲン(VW)が5・6%増の約470万台と猛追。通年では首位から陥落する可能性もある。

 トヨタが前年同期の水準に届かなかったのは、国内が11・3%減の117万1367台に落ち込んだため。昨年のエコカー補助金終了の影響が続いている。海外は2・4%増の374万台と過去最高だったが、補い切れなかった。

 北米市場では、高級中型セダン「アバロン」などが伸び5・4%増の120万6千台を販売したが、7・7%増の164万1717台を売ったGMに及ばなかった。

 世界最大の市場である中国でも、沖縄県・尖閣諸島をめぐる日本との関係悪化や他社の販売攻勢が響き、5・8%減の41万7千台に落ち込んだ。販売を伸ばしたGMやVWとは対照的だった。日本車の占有率が高いタイやマレーシアなど東南アジア市場が低迷していることも逆風だ。

 来年4月に予定されている消費税増税を控え、下半期(7~12月)に駆け込み需要が発生すれば国内販売が回復する可能性はある。昨年末に単体の13年国内販売計画を140万台と発表。想定より販売が伸びてすでに145万台に上方修正しており、さらに150万台程度に上積みする方針を固めている。

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2013年7月26日のニュース