トヨタ「プリウス」11万台リコール、ブレーキに不具合

[ 2013年6月5日 14:40 ]

 トヨタ自動車は5日、電子制御のブレーキシステムに不具合があり、制動力が低下する恐れがあるとして、ハイブリッド乗用車「プリウス」11万3546台(2009年3~10月生産)と、高級車レクサスの「HS250h」3448台(同6~10月生産)のリコールを国土交通省に届けた。

 国交省によると、ブレーキシステムの蓄圧器で、ブレーキフルード(液体)が入った容器の強度が不足。走行中の振動で容器に亀裂が入り、蓄圧器内の窒素ガスが液体に混じって、システムが正常に作動しなくなる恐れがある。

 10年9月~昨年12月、異常音がしたり、ブレーキが利きにくくなったりしたトラブルが計49件伝えられたが、事故の発生はこれまで報告されていない。海外で販売された約12万5千台も、トヨタはそれぞれの国の規則に従ってリコールなどの対処をする。

 プリウスはガソリンエンジンと電気モーターを組み合わせて走り、減速時のエネルギーで発電や充電をすることで燃費効率を高め、二酸化炭素(CO2)排出量を抑えた車。

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2013年6月5日のニュース