琢磨　インディ日本人初Ｖ語る「しっかり戦って勝てた」

花束を手に笑顔を見せる佐藤琢磨

　自動車のインディカー・シリーズ第３戦で日本人ドライバーとして初優勝を果たした３６歳の佐藤琢磨（ホンダ）が２６日、東京都港区のホンダ本社で記者会見し「あまりにも楽しくてもっと走り続けたかった。棚ぼたではなく、しっかり戦って勝てたことは自信になる」と笑顔で喜びを語った。

　２００２年から０８年途中まで走ったＦ１で３位、１０年から挑むインディカー・シリーズでは２位が最高だった。２１日に米カリフォルニア州ロングビーチで１２年ぶりの国際レースの勝利を味わった。「ミスがなく、全てが完璧だった。勝てる時はあっさり勝てるものですね」と語り「１勝したからこそ次が大事になる」と５月５日決勝の第４戦（サンパウロ）を見据えた。

　５月２６日に決勝が行われる第５戦、伝統のインディアナポリス５００マイルでの初制覇に期待が高まる。昨年は最後まで優勝を争ったレースに「去年よりもハイレベルな戦いになる。緊張感を持って臨みたい。挑戦していきたいし、楽しみです」と表情を引き締めた。