日産「シルフィ」を発売 ブルーバードの車名に幕

[ 2012年12月5日 12:41 ]

日産自動車が発売した「シルフィ」

 日産自動車は5日、小型セダン「ブルーバードシルフィ」を7年ぶりに全面改良し「シルフィ」と改称して発売した。1959年に誕生し高度成長期のマイカーブームを支えた名車「ブルーバード」の看板を下ろした。日本のセダン市場は縮小傾向が続くが、日産は快適性を向上させた新型シルフィで、てこ入れを図る。

 従来モデルより全幅を65ミリ広げ「5ナンバー」から「3ナンバー」サイズに格上げした。これにより室内空間が拡大、内装にも「1クラス上の上質性」(担当者)を持たせ、セダンを乗り継いできた中高年層の囲い込みを狙う。

 排気量1800CCの新開発エンジンは、燃費がガソリン1リットル当たり15・6キロと従来モデルの2000CCエンジンより16%改善、ほぼ同等の加速性能も確保した。

 価格は193万7250円から。販売目標は月600台。

 海外ではセダンの需要が新興国を中心に拡大しており、日産は世界約120カ国で新型シルフィを販売する計画だ。

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2012年12月5日のニュース