シューマッハ２度目の引退表明「もう戻ることはないだろう」

今季限りでの現役引退を表明したミヒャエル・シューマッハー

　自動車Ｆ１シリーズで最多の９１勝、７度の年間総合王者に輝き「皇帝」の異名を持つミハエル・シューマッハ（４３）＝ドイツ、メルセデス＝が４日、三重県鈴鹿市の鈴鹿サーキットで今季限りでの現役引退を表明した。２度目となる引退に「まだトップで戦うことはできるが、別れを告げるときが来る。もう戻ることはないだろう」と話した。

　１９９１年にデビュー、主にフェラーリで活躍し、６８度のポールポジションなど多くのＦ１記録を持つ。２００６年シーズン後に一度引退して１０年に復帰したが、この３シーズンで表彰台は３位が１度だけと目立った活躍がなかった。

　９月下旬に、ルイス・ハミルトン（英国、マクラーレン・メルセデス）の来季からのメルセデス移籍が発表され、シートを失うことが決まっていた。