パリ自動車ショー開幕 次世代環境車ずらり

[ 2012年9月27日 18:15 ]

トヨタ自動車が公開したレクサス「LF―CC」

 世界最大級の自動車展示会、パリ国際自動車ショーが27日始まった。燃料電池自動車や電気自動車など、次世代の環境対応車を各メーカーが初公開する。

 日本勢では、トヨタ自動車が高級ブランドのレクサス「LF―CC」など3車種のハイブリッド車を発表。日産自動車は水素と酸素を反応させる燃料電池で走るスポーツタイプ多目的車(SUV)「テラ・コンセプト」を公開する。

 一方、ホンダやマツダは、環境性能を高めたディーゼル車を軸に欧州市場での販売拡大を狙う。スズキは新型SUV「Sクロス」を発表した。

 独自の車文化が根強い欧州で、日本の各社はシェア拡大に苦戦している。革新的な環境技術でどれだけ消費者を引きつけられるかが勝負の分かれ目となりそうだ。

 トヨタ欧州法人のディディエ・ルロワ社長は「欧州での販売を(2011年の約80万台から)早期に100万台に引き上げる。欧州でも安定して利益が出る体質にする」と語った。

 欧州は11年の新車登録台数が1300万台超で、米国並みの巨大市場。だが、欧州債務危機などの影響で、新車販売台数は4年連続で減少している。

 一般公開は9月29日から10月14日まで。

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