CO2出さず、水素を供給!ホンダが燃料電池車用設備

[ 2012年3月27日 18:43 ]

ホンダが埼玉県庁に設置した「水素ステーション」から水素を充てんする燃料電池自動車

 ホンダは27日、水素と酸素の化学反応による発電で走る燃料電池自動車用の水素供給設備(ステーション)を埼玉県庁の敷地内に設置した。太陽光と水を使って発生させた水素を高圧タンクに貯蔵し、燃料電池車に注入する。この間、二酸化炭素(CO2)を一切出さないという。

 燃料電池車は走行中に水だけを排出するため、環境への影響が少ないとされる。ホンダは次世代環境対応車として燃料電池車の開発に力を入れると同時に、水素ステーションも普及させたい考えだ。

 ホンダと埼玉県の実証実験の一環。今回の水素ステーションは、ソーラーパネルの太陽光発電で水道水を分解し水素を取り出す。1日あたり水素の製造能力は約1・5キロで、ホンダの燃料電池車だと約150キロメートル走れるとしている。

 ホンダはこの日、外部に電力を供給できる燃料電池車を埼玉県庁に納車した。水素が満タンの状態で一般家庭の約6日分の電力を賄える。埼玉県は公用車として活用する。

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