トヨタ、スポーツカー継続 「86」4月発売で社長意欲

[ 2012年2月2日 16:56 ]

トヨタの新型スポーツカー「86」と豊田章男社長

 トヨタ自動車の豊田章男社長は2日、後輪駆動の本格的な新型スポーツカー「86(ハチロク)」の発売に向け、千葉市で開いたイベントに参加し、スポーツカーの開発継続に強い意欲を示した。販売の概要も発表し、発売日を4月6日とした。

 豊田社長は「トヨタのスポーツカーは次々とドロップ(撤退)。このことを真摯に反省し、ハチロクの開発を進めた」と強調。「車好きがいる限り、車におけるスポーツの世界は絶対になくならない」と述べた。

 トヨタはかつて「スープラ」「MR―S」といった多様なスポーツカーをそろえていたが、ミニバン人気などに押されて2000年代にすべて販売をやめた。「若者が車を嫌いになったわけではなく、メーカーが若者から遠ざかっていた」(豊田社長)として、スポーツカーの再投入に踏み切る。

 ハチロクの価格は199万~305万円。トヨタ店など販売4系列すべてで扱い、このうち283店舗には、従業員が改造部品などを提案する専用ブースを設ける。月間千台の販売を見込む。

 海外市場でも順次発売し、年間3万~4万台を販売する計画だ。

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2012年2月2日のニュース